大又川の暮らし


熊野川の上流=北山川の上流、源流域の大又川流域は、山と川の自然の宝庫です。


  河口から160〜180キロの地点、が、熊野灘には車で15分という海と山と川が同時に味わえるという日本でただ一つの流域です。その秘密は、北山川ー大又川が大きく蛇行して、紀伊半島の尖端部に位置するからです。流域は、高度300メートル。
 季節を二度味わえるという、地域です。
 田舎暮らしの醍醐味が味わえます。
また、日本の山=林業の抱えている深刻な危機を体験出来る場でもあります。
田舎の豊かさと、地方の危機=過疎化の進行とは、表裏一体の関係です。
今、この大又川流域では、この現実に対して、全く、新たな挑戦が始まっています。
「100年計画での人工の自然林」造りという事業です。


 



この山造りに挑戦している、五郷町の辻本さんを紹介している新聞記事です。


  
 山造りの基地=山小屋             囲炉裏があります。               広葉樹がすでに植えられている山


この「100年計画での人工の自然林」造りを展開しているのは、五郷町の辻本さんです。
辻本さんは、中月卒業以来、営林署で働いてきました。日本の戦後の山=林業は、杉・檜を中心とする人工林造りでした。それは、40〜50年代にはそれなりの有効性があるように見えたのですが、今日の日本の山=林業の危機を招いたのは、この人工林造りという国策にあります。
辻本さんは、この国策としての人工林造りに従事する中で、この杉・檜の人工林造りは、山を根本から破壊させるということを確信しました。
なんとしても、日本の山を再生させる=造りかえるのだと、辻本さんは、個人で山を購入し、自分の手でやり抜くことにしてきました。
45町歩の皆伐された山です。もうすでに4分の一ほどは、広葉樹の山として姿を現しています。
今、残った4分の3での山造りがこの6月から始まりました。
数千bの長さの「イノシシ、鹿対策の網」を山に張り巡らす作業から始まっています。
辻本さんは、一人での山造りですから、面積としては、個人の限度一杯です。その限りでは、小さなものですが、しかし、始まったということは決定的です。
日本の山=林業の危機の進行の中で、心ある山持ちの人々は、この人工林であっても豊かな森造りを目指して、全国に散在しています。
が、今、求められているのは、戦後日本の山=林業政策を根本から否定して、全く新たな山=林業の展開だと思います。
山は、自然の大事なものです。それは、山の所有を超えたものです。
が、今の日本は、山に入ることは不可能になっています。戦後日本の林業政策の結果は、膨大な山地を崩壊のままに放置するという異常事態を招いています。
山を全ての人々に開放することが今、もっとも必要なのです。極端に言えば、今の山持ちの国策頼みの有り様を根本から破棄することが、必要だと思います。
一度、熊野のこの大又川流域に来て、杉・檜の人工林と、辻本さんの広葉樹の山とを歩いて、どれだけの違いがあるかを実際に味わってみて下さい。


2015,3
[100年計画の人工の自然林造り」は、防護柵を全山、総延長3000メートルに構築する作業が完了し、コナラ2000本植えも、完了で、基礎が完了して、この春から、新たな段階に入りました。
これからは、山を管理し、実を種として地中に埋めたのが芽を出してきますが、これを草から守りながらの保育の仕事という二つの作業が要でしょう。
 この山造りに参加しませんか。
   防護柵の強化の作業、実を種にして地中に埋め込む作業、山内に道を付ける作業、放棄されている防護ネットの回収作業、などなど、
 急峻な山ですから、作業は慎重にですが、体力が一定あれば、誰でも出来ます。
 また、広葉樹の山は、鳥や虫がたくさんいます。緑が豊かで、山歩きは保養に最適です。
山菜の宝庫です。山アジサイやささ百合も見事な花を咲かせます。
山歩きは夢とロマンです。
最低二時間、5時間あれば山の良さを味わえると思います。

        


  


大又川では、ウナギが放流されていて、このウナギを獲ることが出来ます。
夢とロマンがあります。
「絶滅危惧種」のウナギを熊野市が、毎年、放流しています。ウナギを自分の手で、つかみ、捌き、食するという、古来からの「ウナギ文化」を継承するための試みです。
ウナギは5,6年から、10年ぐらいは川で生息するそうです。放流されたウナギは、この大又川で育ちますので、それは、もう、天然物です。
このウナギ漁は、みんなに解放されています。漁業権はありません。
夕方に仕掛けをセットし、翌朝、仕掛けを上げにいきます。非常にシンプルな作業です。
問題は、ウナギの通り道を見つけれるかどうかです。
それはあなたの腕次第と言うよりは運でしょう。
また、大又川ではアユも放流されています。これは有料の鑑札が必要です。
なんと言っても大又川の水は綺麗です。本当に清流です。

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